冷酷な彼は孤独な獣医
龍の兄は笑顔で話す。


それが凄く異様で怖かった。


龍は真顔で兄に言う。



「アイツはそれを望んでいるのか?」


「それは美紀の事か?」


「あぁ」


「龍我に書いてもらう事はまだ話していないよ。

お前の返事を聞いてからと思っていたからね」


「その事じゃなくて」


「えっ?」


「アイツがお前との結婚を望んでいるのかって聞いてるんだ」


「当然だろ」


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