冷酷な彼は孤独な獣医
動揺するあたしに、龍は真顔で話す。


「じゃあ、なんで急に顔が赤くなったんだ?

風邪でもひいて熱でも出たか?」


「そうなんじゃない?

あーあ、風邪ひいた寝よーっと!」


あたしはその場に立つと、

2人掛けのソファーに横になった。



まったく、何なのよ!!



すると、龍があたしに言う。


「そこは寝る所じゃなくて座る所だ!」


あたしは、龍の言葉を無視して龍に背中を向けた。


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