冷酷な彼は孤独な獣医
「雑用!在庫確認をしろ」


「はい!」


龍は、昨日の事はまるでなかったかの様に、

いつも通りに指示を出してくれた。


それが凄く嬉しくて、

あたしは絶対にミスをしない様に、

何度も何度も確認をしながら仕事をしていた。

特に、薬や会計などは何度も確認し、

絶対に間違えないようにした。


そして午前中の診療が終わり、

あたしは院内の清掃を始める。


「あぁ、暑い!」


独り言を言いながら清掃をしていると、

後ろから龍の声が聞こえてきた。
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