冷酷な彼は孤独な獣医
すると龍は、あたしの頭を軽く叩き


「ガキがませた事言ってんな!」


そう言って、部屋を出て行った。


あたしは、急に恥ずかしくなって、

ドアの向こうの龍に向かって大きな声で話す。



「なによガキって!!あたし21歳だし!!

中学生からしたらおばさんなんだから!!」



そんなあたしの言葉に対して、

龍からの返答はなく、あたしはますます恥ずかしくなって布団に潜った。




そして、いつの間にか眠っていた。













まさかこんな事になるなんて思ってもみなかった。


でも、龍があたしを雑用として使ってくれなかったら、

あたしは今頃本当にホームレスになっていた訳で………

そう考えると、感謝するべきなのかもしれない。






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