冷酷な彼は孤独な獣医
あたしは、目の下まで布団を引っ張り顔を隠す。


すると、龍が小声で話す。


「お前が騒ぐとアイツがますます騒ぐ」


「でも……寂しがってるみたいだよ」


「今だけだ、そのうち諦めて大人しくなる」


「そうなの?」


「あぁ」


「ねぇガリガリやってるけど……」


「ゲージに入れたから、開けて欲しくてやってるんだろ」


「えぇ……なんか可哀想」


「仕方ないだろ」


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