冷酷な彼は孤独な獣医
「おはようモグ!」


あたしは犬を抱き上げた。


「おい!勝手に変な名前で呼ぶな!」


「だって………犬って呼ぶのも変でしょ!」


あたしがそう言うと、龍が一匹のラブラドールにリードを付ける。



「とりあえず、コイツの散歩に行って来い」



龍はあたしにリードを渡す。



「ねぇ、この子なんて名前?」


「コイツはキリ。それで、そっちのラブラドールがボス。

で、このミニチュアダックスがチップだ」


「ねぇ、ボスとキリの見分けがつかないよ。

どっちも黒だし、同じ様な大きさだし!

あれっ?でも、ボスの目はなんか白っぽい?」



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