冷酷な彼は孤独な獣医
あたしが大きな声を出すと、龍は顔をしかめる。


「なんだそれ?」


「今日だってそうだよ!

ベランダであたしの帰りを待っててくれ…」


「別に待ってた訳じゃ…」


「じゃあどうして、あたしの分の夜ご飯も作ってくれてたの?

いつもの癖で?間違って?

そんな訳ない!!

やっぱり龍は優しくて、

だからあたしは龍の事が好きになったの!!」




あたしは下を向いた。





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