冷酷な彼は孤独な獣医
そして龍は鋭い目であたしを見る。






でも……

全然怖くないんだ。




龍は、あたしに乱暴な事をする気なんてなくて、

あたしに嫌われようとしてこんな事をしているだけで……



でもあたしは……



「龍……ごめん。龍が困るのはわかるんだけど、

あたし……抵抗できない。


どんな形でも、龍と結ばれる事を望んでしまう……」


龍は真顔であたしを見ている。


あたしはそっと目を閉じ、

龍に全てを任せた。


すると龍は手を離し、あたしの額を叩く。


ペチッ


「イタッ!なにするのよー!」


「ガキが下ネタしゃべってんな!」


「はぁー!!下ネタって!!あたし真剣に言ってたんだけど!!」

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