冷酷な彼は孤独な獣医
「ねぇ龍?」


「あぁ?」


「昨日のウチに入院したチョコちゃんの飼い主さんがきてるけど……

なんか今すぐ先生と話したいって……」


「予約は?」


「してない」


「順番がくるまで待ってろと言っておけ」


「……うん」


あたしは女性の所へ行くと、

龍に言われた事を伝えた。


「あの、田崎さん」


「はい」


「申し訳ございませんが、予約の方が優先になっておりますの…」


「そんな事はわかっています!」


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