冷酷な彼は孤独な獣医
「あぁ…じゃあ、もうしばらくお待ち…」


「ウチの子を連れてきてちょうだい!」


「えっ?」


「連れて帰りますから!」


「あぁ……でもそれは……」


「早くしてちょうだい!」


「少々お待ちください」


あたしは田崎さんの迫力に負け、

龍の所へ行った。


「龍?」


「診察中だ!」


「わかるけど、田崎さんが犬を連れて帰るって……」


「ったく!ちょっと待ってろ!」


「うん」



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