冷酷な彼は孤独な獣医
「なにを言っているんですか?

先生は、お金儲けの為に田崎さんのチョコちゃんを入院させた訳じゃありません!

昨日、先生が言っていた事を覚えていますか?

先生は、安静に過ごせる環境を作れないのであれば入院を…」


「黙ってろ」


必死に話すあたしを龍がとめる。


「でも……」


龍は、田崎さんに半笑いで話す。


「その、お友達っていうのは獣医ですか?」


田崎さんは、眉間にシワを寄せる。


「違いますけど!」


「獣医でもないのにヘラヘラと……」


「えっ?」


< 452 / 650 >

この作品をシェア

pagetop