冷酷な彼は孤独な獣医
こうしてあたし達はデートをする事になった。

しつこいママに感謝って感じ!


あたしは、胸が高鳴るのを抑えソファーに座る。


すると、龍がテレビを見ながら話す。


「来週の水曜、お前の誕生日だよな?」


「えっ!覚えてたの?」


「昨日、お前言ってただろ」


「そうだけど……覚えていてくれて嬉しい……」


「忘れてたらこえーだろ!

ちょうど、水曜日は休診日だしどこかに行くか?」


「えぇー!なにそのサプライズ!」


「全然サプライズじゃないだろ」


「あっ本当だ!」


「大丈夫か?お前?」


「うん……」




それからあたしは、子供の頃の様に、

誕生日がくるのを楽しみに待った。
< 498 / 650 >

この作品をシェア

pagetop