冷酷な彼は孤独な獣医
でも龍は、普通に言葉を返してくれた。


「何処で待ち合わせる?」


「えっ…あぁ、そうだなぁ……あっ!駅前の公園は?」


「駄目だ、あそこは人が多い」


「あたしを見つけるのが大変だから?

でも、デートは夕方からでしょ?

そんなに人居ないんじゃない?」


「そういう問題じゃない」


「じゃあどういう問題よ!」


「ナンパされるかもしれないだろ」


「えっ…あたしの事心配してくれるの?」


「バカ!面倒な事になるのが嫌なだけだ」


龍は少し早歩きになる。


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