冷酷な彼は孤独な獣医
龍の言葉にあたしは焦り、

急いでその場に立ち上がった。


そんなあたしを龍は笑う。


「アハハッなんだよお前」


「だって!今の好きってやつ、

取り消されたらどうしようって思って……」


「バカだなお前!そんな簡単に取り消せる様な気持ちだったら、

お前に伝えたりしないよ」


「それって本当に本…」


龍は鼻の前で人差し指を突き立てる。


「シッ」





「…………」






「ずっと俺の傍に居ろ」





そして龍は、あたしにキスをした。

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