冷酷な彼は孤独な獣医
「あたし達って……さ……」


なかなか聞き出せないでいると、

龍があっさりと言う。


「来週の日曜日、お前の両親のところにあいさつに行くぞ。

嘘をつく必要も、ヘタな演技をする必要もなくなったなっハハッ」


「えっ…」


「連絡しておけよ!お前の両親の都合もあるからなっ」


「はい……」


疑問はいきなり解決した訳で……


でも、なんか実感がわかないというか……


だって冷静に考えると、今、目の前に居るこの人は獣医で、

しかも院長!


つり合いがとれな過ぎて……ダメだ、眩暈がしてきた……
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