冷酷な彼は孤独な獣医
「大丈夫かお前?具合悪いのか?」


「………ある意味ね」


「なんだそれ?今日は予約がいっぱいで忙しいけど、

大丈夫だよな?」


「うん」




龍が言ったとおり、今日は凄く忙しかった。


最後の飼い主さんが帰ると、時間は9時前。


2階へ行くと、龍は夕食の準備をしている。


「お疲れたぁ~」


「アホな日本語使ってるな」


「なに言ってるの?これは!

お疲れ~と、疲れた~を掛け合わせた、

効率のいい日本語だよ!」

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