冷酷な彼は孤独な獣医
駅に着くと、コインロッカーに荷物を預け、

前に犬を拾った公園へと行った。



公園に着くとそこには誰もいなく、

ベンチに座るとあの日の事を思い出した。


涼太にフラれ、どん底の気持ちで立ち寄ったこの公園で、

あたしはあの犬に出会った。


今思えば、あの犬があたしと龍を出会わせてくれた訳で。


辛い事もたくさんあったけど、

龍と出会った事を後悔なんてしていない。


だって、凄く幸せな気持ちになれたから。


それは、今も変わらないよ。


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