冷酷な彼は孤独な獣医
おばあさんが帰ると、

あたしは龍が座っていた椅子に崩れる様に座った。



「もう!なんであんたは年寄りに、

あんなキツイ事が言えるの!


あのおばあちゃん、絶対に寿命縮まったよ!

あんたのせいで!


まったく可哀想で見てられなかったよ!」



あたしがそう言うと、龍はあたしの腕を掴み椅子から立たせる。



「俺は当然の事を言っただけだ!

それよりもう昼だ!

飯食いに行くぞ!」



龍はあたしの腕を掴んだまま外に出る。

< 77 / 650 >

この作品をシェア

pagetop