LOVE・ホテルに行こう。
「いいじゃないですか?
木崎さんだって彼氏いないんですよね?」


いないけど…。
そこに漬け込むの?


「…簡単にはいって言えない」


「まさか、断るって事?」


フフフ。
顔は笑ってるけど目が笑ってない。


「…俺の事、馬鹿にしてます?後輩だからって。俺も男ですよ。木崎さんにはそう見えないかもしれないけど」


「…そんな事…」


私だけが悪いの?
こんな言い方したくないけど…田村君だって…拒絶しなかったじゃない。
気持ちいい思いしたの一緒じゃないっ。


って、そんな事、口に出せる訳もなく


「いいわよっ。2ヶ月間だけだからね。
その後は後腐れなく別れましょっ」


腹くくった私が田村君に返事する。


ちょっとだけ驚いた感じで私見てる。


驚いたのは一瞬だけで


「で、この一万円どうしますか?」


一万円札をヒラヒラさせて聞いてくる。


「返して」


「ギブアンドテイク。忘れないで下さいね。
…木崎美久さん」


望む所よっ。
逃げられないんだったら挑むだけ。


真面目?誠実?
どこがよっ。
年下なんかに振り回されないんだから。













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