LOVE・ホテルに行こう。
嫌な事を忘れるには仕事に限る。


「課長、何かありますか?」


今日までの仕事を終わらせ定時まで少し時間があった。


「おっ。木崎、やる気あるな?プライベートが充実すると仕事にも気合いが入るな」


課長、言わせてもらいますけど仕事は仕事。
プライベートが充実しようがしまいが私は仕事に手を抜いた事はありません。
それって少なからずセクハラですよっ。


頭の中の私が課長に噛みつく。


だけど現実は


「…そんな‥事はないですけど」


引きつった笑いを見せるしかない。


課長が渡した書類を終わらせ時間を見ると定時が1時間ばかり過ぎていた。


課のみんな帰ってるし…。課長も…。
私も帰ろうっ。


夜御飯、何食べよう?
スーパー行こうかな。


帰宅モードに頭を切り替える。


携帯電話の着信音が鳴り画面には
田村圭吾の表示。


『後、10分で終わる。下で待ってて』


田村君の席を見ると田村君もこっち見てた。


『10分だけ待っててあげる。過ぎたら帰る』


可愛いげないメールを送り1階に降りた。










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