LOVE・ホテルに行こう。
「えっ、うそっ」
トントンと叩く音がする。
コピー機の横でしゃがみ込んでる奈美ちゃんの姿。その横を通りかかった私。
「どうしたの?調子悪い?」
「えっ、…紙が詰まったみたいで、止まっちゃったみたいです」
見上げた先に私が居て一瞬、戸惑ってた。
「ちょっと見せて。紙取るのコツがあるんだよね」
奈美ちゃんと入れ替わりに私がしゃがみ込みコピー機と格闘する。
「あった。紙の切れ端が残ってた」
電源を一度落としてみる。
ウィーンと電源が入り正常に戻った。
「良かった、直ったよ」
「…ありがとうございます」
ペコリと頭を下げる奈美ちゃん。
行こうとした私に
「…木崎さんっ。…っと、私‥田村さんの事諦めましたから」
「えっ」
突然の告白に驚く。
幸い近くには誰もいない。
「私、わざとわかるように木崎さんに失礼な態度取ってたから知ってましたよね?私が田村さんに気がある事」
「…うん、なんとなく?」
言葉を濁すけど明らかにわかってた事は伝わるかな。
「ですよね。だけど私、すみませんって言いません。それくらい好きでした。田村さんの事。
二度もごめんって言われたら諦め時なのかなって」
少し悲しげな笑顔を私に見せた。
「‥そっか‥うん」
「謝りませんけど‥お礼は言います。コピー機、ありがとうございました。助かりました」
もう1度ペコリと頭を下げた。
私もわかるよ~、辛いよね。
心ではそう言ってた。口には出さなかったけど。私だって失恋経験者だもん。
辛い気持ちは痛い程解る。
今の私の立場は田村君の彼女だから、奈美ちゃんに掛ける言葉は何を言っても嘘っぽくなる。だから最小限の返事をした。
トントンと叩く音がする。
コピー機の横でしゃがみ込んでる奈美ちゃんの姿。その横を通りかかった私。
「どうしたの?調子悪い?」
「えっ、…紙が詰まったみたいで、止まっちゃったみたいです」
見上げた先に私が居て一瞬、戸惑ってた。
「ちょっと見せて。紙取るのコツがあるんだよね」
奈美ちゃんと入れ替わりに私がしゃがみ込みコピー機と格闘する。
「あった。紙の切れ端が残ってた」
電源を一度落としてみる。
ウィーンと電源が入り正常に戻った。
「良かった、直ったよ」
「…ありがとうございます」
ペコリと頭を下げる奈美ちゃん。
行こうとした私に
「…木崎さんっ。…っと、私‥田村さんの事諦めましたから」
「えっ」
突然の告白に驚く。
幸い近くには誰もいない。
「私、わざとわかるように木崎さんに失礼な態度取ってたから知ってましたよね?私が田村さんに気がある事」
「…うん、なんとなく?」
言葉を濁すけど明らかにわかってた事は伝わるかな。
「ですよね。だけど私、すみませんって言いません。それくらい好きでした。田村さんの事。
二度もごめんって言われたら諦め時なのかなって」
少し悲しげな笑顔を私に見せた。
「‥そっか‥うん」
「謝りませんけど‥お礼は言います。コピー機、ありがとうございました。助かりました」
もう1度ペコリと頭を下げた。
私もわかるよ~、辛いよね。
心ではそう言ってた。口には出さなかったけど。私だって失恋経験者だもん。
辛い気持ちは痛い程解る。
今の私の立場は田村君の彼女だから、奈美ちゃんに掛ける言葉は何を言っても嘘っぽくなる。だから最小限の返事をした。