LOVE・ホテルに行こう。
4
「美久?」
会社帰りに本屋で立ち読みしてた。
自分の名前を言われ振り向く。
「やっぱ、美久だった」
視線を向けた先には笑顔の春人が立っていた。
別れてから初めて会う。
突然の出来事に驚き、多分私の顔は無表情だろう。
「…久しぶり。…元気だった?」
「うん。…美久、少し話せないか?」
隣のコーヒーショップを指さし私に聞いてきた。私の顔を伺いながら遠慮がちに。
カップを片手に空いていたカウンター席に座った。
「ちょっと、警戒してる?別れた男が今更何?って」
オドケタ風に私に聞いてきた。
「思って……る」
オドケタ、春人に対して私も返事した。
フフと笑った春人。
「俺の事聞いてる?結婚と転勤」
「うん。智子から」
「だよな。俺も美久の事聞いた。彼氏出来たって。こう言う情報って早いもんな」
「…うん。…いつから行くの?」
「来週末には行く。ここんとこ、引っ越し準備や挨拶回りで忙しくて大変だった」
「そっか、海外だもんね、大変そう。
どれくらいの期間?」
「3年は確実かな。前任者は5年だったから長くなるかも」
「3年か、長いね」
コーヒーを飲みながら春人と初めてあった合コンの時を思い出していた。
男女4対4の合コン。
智子と直樹さんも参加だったから実質3対3。
あんまり合コンに参加した事ないと言っていた春人は緊張した感じだった。
隣り合わせになり仕事の事や休みの過ごし方などを話した記憶がある。
休みの日は大学の時の友達とサッカーしてるって言ってた。付き合ってから何度か私も見に行った事がある。
合コンの時はそのまま別れたけど数日して智子の誘いで飲みに行った時に偶然会った。
私は偶然と思ってたけど後から聞いたら春人が私ともう一度会いたいと直樹さんに頼んだそうだ。
それから恋人同士になるには時間はかからなかった。なんとなく私も春人の事、いいなって思ってたから。
会社帰りに本屋で立ち読みしてた。
自分の名前を言われ振り向く。
「やっぱ、美久だった」
視線を向けた先には笑顔の春人が立っていた。
別れてから初めて会う。
突然の出来事に驚き、多分私の顔は無表情だろう。
「…久しぶり。…元気だった?」
「うん。…美久、少し話せないか?」
隣のコーヒーショップを指さし私に聞いてきた。私の顔を伺いながら遠慮がちに。
カップを片手に空いていたカウンター席に座った。
「ちょっと、警戒してる?別れた男が今更何?って」
オドケタ風に私に聞いてきた。
「思って……る」
オドケタ、春人に対して私も返事した。
フフと笑った春人。
「俺の事聞いてる?結婚と転勤」
「うん。智子から」
「だよな。俺も美久の事聞いた。彼氏出来たって。こう言う情報って早いもんな」
「…うん。…いつから行くの?」
「来週末には行く。ここんとこ、引っ越し準備や挨拶回りで忙しくて大変だった」
「そっか、海外だもんね、大変そう。
どれくらいの期間?」
「3年は確実かな。前任者は5年だったから長くなるかも」
「3年か、長いね」
コーヒーを飲みながら春人と初めてあった合コンの時を思い出していた。
男女4対4の合コン。
智子と直樹さんも参加だったから実質3対3。
あんまり合コンに参加した事ないと言っていた春人は緊張した感じだった。
隣り合わせになり仕事の事や休みの過ごし方などを話した記憶がある。
休みの日は大学の時の友達とサッカーしてるって言ってた。付き合ってから何度か私も見に行った事がある。
合コンの時はそのまま別れたけど数日して智子の誘いで飲みに行った時に偶然会った。
私は偶然と思ってたけど後から聞いたら春人が私ともう一度会いたいと直樹さんに頼んだそうだ。
それから恋人同士になるには時間はかからなかった。なんとなく私も春人の事、いいなって思ってたから。