LOVE・ホテルに行こう。
DVDのエンドロールが流れても何も反応しない圭吾の肩を叩いた。
「圭吾?もしかして寝てた?」
「えっ、あー、嫌。…あー、終わったね」
リモコンを取りストップボタンを押した。
「何?見てなかったの?静かだったから入り込んでるかと思ってたのに」
ソファーの前に座り直し圭吾の横顔を見る。
「あー、うん。…考え事してた」
リモコンを再び取りテレビの電源を切った。
静かになる部屋。
圭吾が私の方を向き話始めた。
「…美久……今日で終わりにしよう?
2ヶ月間って言ったけど今日で終わりにしよう?やっぱり美久を巻き込むのは良くないよな。…だから約束の2ヶ月間は今日で終わりにする」
終わり。
恋人ゴッコは終わり。
圭吾の口から終わりって言われた。
うん、さようなら、圭吾。
始まった頃の私だったら解放された嬉しさからそう言ってたはず。
口が開かない。
言葉を発する事が出来ない。
私、どんな顔して圭吾の事見てるんだろう。
「…俺……こう言うやり方、間違ってたと思う。俺のエゴで美久、巻き込んでごめん。恋人って好きな人とじゃなきゃダメだよね。…今更かもしれないけど俺………告白する。凄い大切な人だから…。ずっと俺の傍にいて欲しいから。俺の事見て欲しいから。…だから」
ふぅ~と深呼吸する圭吾。
「…美久…」
「勝手だね、圭吾。圭吾が2ヶ月間の恋人になってて言ったんだよね?馬鹿にしてるのは圭吾だよ。圭吾、私に、俺の事男として見てないって最初に言ったけど圭吾だって私の事1人の女として見てないじゃない。私を誰かの代わりで見てるよね。好きな人がいるって言っときながらなんで私を求めたの?私が軽い女だから?寂しい女だから?どうとでもなるって思ったの?今更、巻き込んで悪いって言っても、もう遅いよ。ずるいよ。私の中に…私のここに…圭吾がいて、圭吾を思うと苦しくて切なくて私、どうすればいいの?圭吾の事ばっかり考えてでも圭吾は違う誰かを好きで私は2ヶ月間の恋人だから気持ちを消そうとしたけど無くそうとしたけど全然ダメで。昨日だって明日、圭吾に会えるって嬉しかった。そう思っちゃったらいけないのに、圭吾の事忘れなきゃいけないのに。圭吾が優しいからいけないのよ。あの日だって圭吾が優しいから私、馬鹿な事しちゃったんじゃない。圭吾が優しい言葉を掛けるから圭吾と一緒に居たいって思ってホテルに行こうって圭吾が言うから付いて行って。圭吾は軽い女だって思ってるかも知れないけど初めてだったんだからねあんな事するの。圭吾とご飯食べてデートして楽しかった。いつの間にか心に入って来て、気付いた時には手遅れで、圭吾の事ばっかり考えて。圭吾ずるいよ、酷いよ、圭吾の馬鹿っ。私は…どうすればいいの?教えてよ、圭吾…私……どう…」
感情が溢れだし次から次に言葉が出てきた。
「圭吾?もしかして寝てた?」
「えっ、あー、嫌。…あー、終わったね」
リモコンを取りストップボタンを押した。
「何?見てなかったの?静かだったから入り込んでるかと思ってたのに」
ソファーの前に座り直し圭吾の横顔を見る。
「あー、うん。…考え事してた」
リモコンを再び取りテレビの電源を切った。
静かになる部屋。
圭吾が私の方を向き話始めた。
「…美久……今日で終わりにしよう?
2ヶ月間って言ったけど今日で終わりにしよう?やっぱり美久を巻き込むのは良くないよな。…だから約束の2ヶ月間は今日で終わりにする」
終わり。
恋人ゴッコは終わり。
圭吾の口から終わりって言われた。
うん、さようなら、圭吾。
始まった頃の私だったら解放された嬉しさからそう言ってたはず。
口が開かない。
言葉を発する事が出来ない。
私、どんな顔して圭吾の事見てるんだろう。
「…俺……こう言うやり方、間違ってたと思う。俺のエゴで美久、巻き込んでごめん。恋人って好きな人とじゃなきゃダメだよね。…今更かもしれないけど俺………告白する。凄い大切な人だから…。ずっと俺の傍にいて欲しいから。俺の事見て欲しいから。…だから」
ふぅ~と深呼吸する圭吾。
「…美久…」
「勝手だね、圭吾。圭吾が2ヶ月間の恋人になってて言ったんだよね?馬鹿にしてるのは圭吾だよ。圭吾、私に、俺の事男として見てないって最初に言ったけど圭吾だって私の事1人の女として見てないじゃない。私を誰かの代わりで見てるよね。好きな人がいるって言っときながらなんで私を求めたの?私が軽い女だから?寂しい女だから?どうとでもなるって思ったの?今更、巻き込んで悪いって言っても、もう遅いよ。ずるいよ。私の中に…私のここに…圭吾がいて、圭吾を思うと苦しくて切なくて私、どうすればいいの?圭吾の事ばっかり考えてでも圭吾は違う誰かを好きで私は2ヶ月間の恋人だから気持ちを消そうとしたけど無くそうとしたけど全然ダメで。昨日だって明日、圭吾に会えるって嬉しかった。そう思っちゃったらいけないのに、圭吾の事忘れなきゃいけないのに。圭吾が優しいからいけないのよ。あの日だって圭吾が優しいから私、馬鹿な事しちゃったんじゃない。圭吾が優しい言葉を掛けるから圭吾と一緒に居たいって思ってホテルに行こうって圭吾が言うから付いて行って。圭吾は軽い女だって思ってるかも知れないけど初めてだったんだからねあんな事するの。圭吾とご飯食べてデートして楽しかった。いつの間にか心に入って来て、気付いた時には手遅れで、圭吾の事ばっかり考えて。圭吾ずるいよ、酷いよ、圭吾の馬鹿っ。私は…どうすればいいの?教えてよ、圭吾…私……どう…」
感情が溢れだし次から次に言葉が出てきた。