LOVE・ホテルに行こう。
立ち上がり私を抱き締めた。


「好きだよ、美久。
俺は最初から…ずっと前から美久が好き。
美久が俺を好きよりなん十倍もなん百倍も俺は美久が好き」


私が理解出来るようにゆっくり優しく言葉を繋げていく圭吾。
腕を緩めて私を見る。


「…」


「…美久。わかった?」


「……好きな人って…私なの?」


「そう。俺の好きな人は美久だけ。」


「…私?……………私。
…馬鹿みたいじゃない私っ。あんな事ベラベラ言って。圭吾も馬鹿っ。止めてよっ」


「圧倒されちゃって。美久、話すの早いし泣きながら言うから俺、どうしたらいいか戸惑っちゃって」


「あー、もうー、恥ずかしい。
ちょっ、見ないでよ」


笑顔の圭吾が顔を傾けて私を見てる。


「改めて…木崎美久さん。俺の彼女になって下さい。もちろん、結婚を前提に」


「…結婚って…」


「ダメ?もし、美久が嫌だって言ったら俺、見合いさせられちゃうんだけど…。それでもいい?」


「別にいいんじゃない?相手が圭吾を断るかもしれないし」


「冷たいな~、美久は。
俺、傷付いた。心が痛い。…美久、俺を慰めて」


軽くキスをした。
そして優しく抱き締める。


「…離してよ。優しい振りして近付かないで」


心と裏腹な言葉。
圭吾が離すわけないって解ってるから。


「やっと捕まえたのに離すわけないじゃん。
優しい振りしてでも近付きたいのは美久が好きだから。そんな事もわからないんですか?
…木崎美久さん」


キスして
キスして
キスする。


そして行き着く先はひとつ。
心も解放したら体も解放する。


「美久、俺達キブアンドテイクで繋がってるよね?俺の心を美久にあげるから、美久の心は俺が貰う。…それと…体も」


「そんな恥ずかしい事よく言えるね。
それと体は圭吾の好きにさせないからね。
私には限界ってのがあるの。圭吾に付き合ってたら体がもたない」


「そしたらまたマッサージしてあげるから。
ねっ、美久」


「その手には騙されないっ」


色気のない会話。
だけどそれが私達らしいのかな。


圭吾が一つ一つボタンを外す。
少しずつ素肌を圭吾にさらす。


見てるのは私であって他の誰でもない。
見つめる目は…凄くいやらしい。


二ッと笑った圭吾が私の唇に触れるまでそんなに時間はかからなかった。


唇から首、膨らみへと圭吾の唇が感触を残して落ちていく。
我慢出来なくて漏れた声に圭吾が気付く。


執拗に攻める快楽に無意識に呟いてしまった。


「…圭吾が…ほし‥ぃ」



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