LOVE・ホテルに行こう。
「美久、どっちがいいかな?」
「まだ決めてないの?」
「第一印象は大事なんだから。どっち?」
年末年始の休みに圭吾が私の親に会う約束をしてた。年明けには私が圭吾の実家に行く約束も。
さっきからネクタイ選びに悩んでる圭吾が私に聞いてくる。
「右の水色のでいいんじゃない?」
「右に持ってるのは黄色なんだけど左はピンク。…全然、俺、見てないじゃん」
「誰も圭吾のネクタイの色なんか気にしないし私の親だってファッションに疎いから圭吾の好きなのでいいんじゃないの?」
「あー、ショック。美久が俺、見てないって。あー、ショック」
拗ねた圭吾が私の前で大袈裟に言う。
大きな子供かって突っ込みたくなる。
「もう、うるさいな。ったく」
寝そべってたソファーから立ち上がり
クローゼットまで行く。
「スーツはこれで、シャツはこれ。ネクタイは水色。これが一番似合う」
「美久はこれ着た俺、格好いいと思う?」
「思う、思う。圭吾、格好いいー」
「…」
「…ちょっ、何?」
私を抱き上げベッドに座らせた。
「…ちょっ、…ちょっ‥けい…」
キスして私の口を塞ぐ。
言いたい事も言えずそのまま倒される。
圭吾の肩を押して抵抗する。
唇を離した圭吾にすかさず文句を言った。
「もう、なんでこうなるのよっ。どいてよっ」
「美久、素っ気ないし。…最近…無かったし。
いい?」
「今は無理。ドラマ終わっちゃう。どいてよ、圭吾」
「…解った」
私から体を離してベッドの隅で丸くなる圭吾。
ドラマ…圭吾…ドラマ…。
もうっ。そんなあからさまに拗ねられるとこっちが悪者じゃない。
「おーい、圭吾君。おーい」
「…」
小さく丸まってる圭吾の背中を指でつつく。
もう、拗ねてないでこっち向いてよ。
「…圭吾」
私から圭吾に抱き付く。
圭吾の匂いだ。安心する。
「美久の親に気に入られたいから俺、必死で。美久にウザいって思われたら落ち込む」
「ごめん。…ちょっとシツコイかなって思ったけどウザいとまでは思ってないから」
体を反転させて私を抱き締めた圭吾。
「似たようなもんじゃん。あー、俺、傷付く」
顔をあげて圭吾の顔を見る。
「こんな事で傷付かないでよ。圭吾が傷付いたら私が慰めなきゃいけないのよ。…体がいくつあっても足りないじゃない」
そして唇を合わせた。
「いいよ、圭吾。しよっ」
やさしく微笑んだ圭吾が私の頬を触る。
「優しね、美久は。今でも時々、美久が俺の傍に居るのが夢なんじゃないかって思う。
美久が凄く好き。
美久を…………………………愛してる」
優しいキスが始まりの合図。
重なりあった体は一つになり全てをさらけ出す。
私だって同じだよ。
今、凄くドキドキしてる。
圭吾、気付いてね。私だって圭吾が好き。
…たぶん、もう……………愛してる。
「まだ決めてないの?」
「第一印象は大事なんだから。どっち?」
年末年始の休みに圭吾が私の親に会う約束をしてた。年明けには私が圭吾の実家に行く約束も。
さっきからネクタイ選びに悩んでる圭吾が私に聞いてくる。
「右の水色のでいいんじゃない?」
「右に持ってるのは黄色なんだけど左はピンク。…全然、俺、見てないじゃん」
「誰も圭吾のネクタイの色なんか気にしないし私の親だってファッションに疎いから圭吾の好きなのでいいんじゃないの?」
「あー、ショック。美久が俺、見てないって。あー、ショック」
拗ねた圭吾が私の前で大袈裟に言う。
大きな子供かって突っ込みたくなる。
「もう、うるさいな。ったく」
寝そべってたソファーから立ち上がり
クローゼットまで行く。
「スーツはこれで、シャツはこれ。ネクタイは水色。これが一番似合う」
「美久はこれ着た俺、格好いいと思う?」
「思う、思う。圭吾、格好いいー」
「…」
「…ちょっ、何?」
私を抱き上げベッドに座らせた。
「…ちょっ、…ちょっ‥けい…」
キスして私の口を塞ぐ。
言いたい事も言えずそのまま倒される。
圭吾の肩を押して抵抗する。
唇を離した圭吾にすかさず文句を言った。
「もう、なんでこうなるのよっ。どいてよっ」
「美久、素っ気ないし。…最近…無かったし。
いい?」
「今は無理。ドラマ終わっちゃう。どいてよ、圭吾」
「…解った」
私から体を離してベッドの隅で丸くなる圭吾。
ドラマ…圭吾…ドラマ…。
もうっ。そんなあからさまに拗ねられるとこっちが悪者じゃない。
「おーい、圭吾君。おーい」
「…」
小さく丸まってる圭吾の背中を指でつつく。
もう、拗ねてないでこっち向いてよ。
「…圭吾」
私から圭吾に抱き付く。
圭吾の匂いだ。安心する。
「美久の親に気に入られたいから俺、必死で。美久にウザいって思われたら落ち込む」
「ごめん。…ちょっとシツコイかなって思ったけどウザいとまでは思ってないから」
体を反転させて私を抱き締めた圭吾。
「似たようなもんじゃん。あー、俺、傷付く」
顔をあげて圭吾の顔を見る。
「こんな事で傷付かないでよ。圭吾が傷付いたら私が慰めなきゃいけないのよ。…体がいくつあっても足りないじゃない」
そして唇を合わせた。
「いいよ、圭吾。しよっ」
やさしく微笑んだ圭吾が私の頬を触る。
「優しね、美久は。今でも時々、美久が俺の傍に居るのが夢なんじゃないかって思う。
美久が凄く好き。
美久を…………………………愛してる」
優しいキスが始まりの合図。
重なりあった体は一つになり全てをさらけ出す。
私だって同じだよ。
今、凄くドキドキしてる。
圭吾、気付いてね。私だって圭吾が好き。
…たぶん、もう……………愛してる。