LOVE・ホテルに行こう。
「えっと、俺達、結婚しますっ」
「えっ、嘘っ」
「おめでとうー」
「まじかよっ」
カラオケルームに皆の声が響いた。
恒例のお盆休み前のお疲れ会。
カラオケルームで盛り上がっていた。
「三次会は浜屋になりますのでー」
幹事の水沢君が隣の奈美ちゃんと笑い合いマイクで叫んでた。
付き合ってるのは皆知っていた。
水沢君が猛アプローチを掛けたと噂はあっという間に広がっていた。
ぞろぞろとカラオケルームを後にして皆が出ていく。
私も出て行こうとドアに向かう。
カラオケ店の前で圭吾が待っていた。
「行こうか?」
圭吾と二次会まで出席しようと決めていた。
「俺、飲みすぎた。ちょっと、休んでいい?」
「もう、程ほどにしてよね。水、いる?」
「ごめん」
近くの自販機に行き圭吾にミネラルウォーターを渡した。
受け取った圭吾がゴクゴクと一気に半分くらい飲む。圭吾の隣に座り背中をさすった。
「大丈夫?」
「…大丈夫‥じゃない。横になりたい」
「横になりたいって。こんなとこで言われても…」
見えるホテルの看板。
うーん。
どうしたものか。
「…ホテル、行く?…近くのホテル。横になれるし」
「…うん」
なんとか歩けそうな圭吾に寄り添いホテルの入り口まで来た。
人の気配がないか見渡し入り口に入る。
この次は…。
と、考えていると隣の圭吾が素早く歩きタッチパネルを押した。
振り向いてニッと笑う圭吾。
「美久、行こうか?」
私の肩に腕をまわしてエレベーターに乗り込む。
「ちょっ、何、急に元気になってんのよ。もしかして、騙したの?」
「美久とオアイコ。ハアー、ドキドキした」
「帰るっ」
「ちょっ、美久っ」
エレベーターから降りた私の腕を掴んだ。
「ごめん、嘘付いて。でも、これには理由があるんだ」
「何よ、理由って」
その時、ウィーンと自動ドアが開きカップルが入って来た。
お互い、ギョッとして顔を伏せる。
ここがどこか改めて自覚する。
「美久、部屋いこっ」
圭吾がすかさず耳打ちしうつ向きエレベーターに乗り込んだ。
あー、もう恥ずかしいっ。
「馬鹿っ、圭吾の大馬鹿っ」
「えっ、嘘っ」
「おめでとうー」
「まじかよっ」
カラオケルームに皆の声が響いた。
恒例のお盆休み前のお疲れ会。
カラオケルームで盛り上がっていた。
「三次会は浜屋になりますのでー」
幹事の水沢君が隣の奈美ちゃんと笑い合いマイクで叫んでた。
付き合ってるのは皆知っていた。
水沢君が猛アプローチを掛けたと噂はあっという間に広がっていた。
ぞろぞろとカラオケルームを後にして皆が出ていく。
私も出て行こうとドアに向かう。
カラオケ店の前で圭吾が待っていた。
「行こうか?」
圭吾と二次会まで出席しようと決めていた。
「俺、飲みすぎた。ちょっと、休んでいい?」
「もう、程ほどにしてよね。水、いる?」
「ごめん」
近くの自販機に行き圭吾にミネラルウォーターを渡した。
受け取った圭吾がゴクゴクと一気に半分くらい飲む。圭吾の隣に座り背中をさすった。
「大丈夫?」
「…大丈夫‥じゃない。横になりたい」
「横になりたいって。こんなとこで言われても…」
見えるホテルの看板。
うーん。
どうしたものか。
「…ホテル、行く?…近くのホテル。横になれるし」
「…うん」
なんとか歩けそうな圭吾に寄り添いホテルの入り口まで来た。
人の気配がないか見渡し入り口に入る。
この次は…。
と、考えていると隣の圭吾が素早く歩きタッチパネルを押した。
振り向いてニッと笑う圭吾。
「美久、行こうか?」
私の肩に腕をまわしてエレベーターに乗り込む。
「ちょっ、何、急に元気になってんのよ。もしかして、騙したの?」
「美久とオアイコ。ハアー、ドキドキした」
「帰るっ」
「ちょっ、美久っ」
エレベーターから降りた私の腕を掴んだ。
「ごめん、嘘付いて。でも、これには理由があるんだ」
「何よ、理由って」
その時、ウィーンと自動ドアが開きカップルが入って来た。
お互い、ギョッとして顔を伏せる。
ここがどこか改めて自覚する。
「美久、部屋いこっ」
圭吾がすかさず耳打ちしうつ向きエレベーターに乗り込んだ。
あー、もう恥ずかしいっ。
「馬鹿っ、圭吾の大馬鹿っ」