忘れられない恋




「その冬馬ってやつ忘れてさ、俺の女になってよ。」



無理だよ


冬馬をわすれるなんか出来ない


「無理だよ…」


「無理じゃない」


「むり。だって仁さんはホストだし…」


「…じゃあ、辞める」


なんで?

なんでそこまであたしのためにするの?


「いいよ、そこまでしなくても」

「辞めたら少しでも俺の女になってくれる確率上がるんでしょ?」


そりゃそーだけども…


「俺ホストだけが仕事じゃないし…」


「えっ?」


じゃあ、ほかは?


「ファッション関係?の仕事もう少しで店長?かな。」


「そうなの?」

「うん。ってか今日中にホストはやめるから。」
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