once again
もってきたバックに入れてきた飴を口の中に放り込む。
「?」
タイムスリップした時に飴を舐めてたことを思い出した。
だんだん意識が薄れていく。
きっと次に目が覚めたこのあたしは、中1に戻ってくれていることだろう。
「笑佳、大丈夫?」
心配そうな顔で聞く直汰。
「直汰」
「うん」
「あたしのこと大事にしてあげてね」
「うん??」
意味がわからないと言ったように曖昧に頷く。
分からなくてもいい。
「大好きだよ」
「俺もだよ」
その言葉を聞きたかっただけ。
そしてあたしは目を閉じた。