向かい側のキミ
「今日の日直は向井なんだ
お願いできるか?」
「むぅー。わかりましたぁ!」
わたしは投げやりになりながらも答える
「みーなーみぃー!」
「おっ千夏!担任なんだって?」
わたしの手にはプリントの山
南は感じとったようで
「手伝ってあげたいのは山々なんだけど
バイトがあるので……」
南が嘘をついていないことはわかる
今日、月曜日はバイトの日だから
「わかってるよー
誰か…」
と言い、周りを見渡すと
「誰も居ない」
「話長かったじゃん?
その間にみんな帰っちゃって…」