芸能人と恋に落ちました。
バレちゃった
全く聖奈と友夏は変なところで気を遣うんだからっ
「行っちゃったね…」
嵐みたいだったな…
けどそこが面白いところなんだけどね
「じゃ俺も行こうかな」
「えっ…どうして? 」
「特に理由はないけど」
ドアに向かって歩き出した蒼
やだ…もっと一緒にいたい
「やだ…行かないでよ…まだ一緒にいたい」
気付いたらドアに向かって歩き出した蒼の背中に抱きついていた
蒼の前だと自分でも見たことがない私が現れる
「…行かねぇよ、未來の気が済むまで一緒にいる」
クルッと体を反転させ抱きしめてくれた
蒼の温もりはとても安心する
「ありがと…」
蒼の胸に顔を埋めると蒼の胸の鼓動が聞こえてくる
「蒼の心臓の音速い」
「ドキドキしてるからな」
「…してくれてるの? 」
「当たり前だろ、好きな人なんだから」
嬉しくて顔を上げると蒼が近づいてくる
目を閉じて受け入れた
「エロい顔…」
「そんなことないもんっ! 」
「やっぱ未來の事いじるの面白いな」
私にとってこの他愛もないことがすごい幸せな時間なんだ
蒼は私と2人の時は意地悪をよくするようになった
でも,それが特別扱いされてるように感じて嬉しいって思うようになった
おかしいのかな? 私
「私…蒼を好きになってよかった。始めはテレビの中の橋本蒼樹が好きだったけど今は蒼樹くんじゃなくてありのままの蒼が好き」
「ん…」
「ありがとう。こんな私を相手にしてくれて」
「いきなり何言うのかと思ったら…照れんだろ」