芸能人と恋に落ちました。
男と一緒に帰ってる? なにそれ…
必死に記憶を辿ってみたけどやっぱりそんな記憶はない
「そんなことしてないっ! 」
「これみてもまだ言えるのかよ」
そう言って携帯に入ってる写真を見せてきた
確かに…写真に写ってる女の人は私だ
隣にいる男の人って…瑞貴?
私は浮気なんてしてない,蒼は勘違いしてるんだよ
瑞貴は双子の弟って事を言ってなかったから
「どうなんだよ」
「ここに写ってるのは確かに私」
「そんな事わかってる、この男は誰なんだよ!」
怖い…蒼が怖いよ…
「双子の弟の瑞貴。双子だから学年も一緒だし,この日はたまたま会って一緒に帰ったの」
瑞貴と帰った日は偶然昇降口で会ってそのまま2人で一緒に帰った
その日は時間もだいぶ遅かったし外は暗かった。その時瑞貴が一緒に帰らないとお母さんに怒られるからって一緒に帰っただけ
「…じゃ俺の勘違いってことか?」
「うん」
うんと返事をしたらぱぁっと笑顔になり抱きしめてきた
「よかった…勘違いで本当によかった」
さっきまでの怖い雰囲気はなくなった
安心して一気に力が抜けていって泣いてしまった
「蒼怖かった…怖かったよ 」
「ごめんな、気が動転してた」
「久しぶりに会えるって楽しみにしてたのに…浮気なんてするわけないじゃんっ! 」
「ごめん、ごめんな」
さっきよりももっとギュッと力を入れて抱きしめてくれた