芸能人と恋に落ちました。

「来たよ、池川」
「本当だ、よく学校来れるよね!」

「「あはははっ!!」」


1番恐れていたことが始まってしまった

試合開始のゴングが鳴ってしまったんだ

廊下を歩いているだけでこんなに声が聞こえてくるんだもん

教室に行ったらとんでもないことになりそう

そんな私に刺すような視線を向けてくる女の子達

予想はしてたよ? 今日から地獄が始まるって

だけど,想像していたのよりはるかにこっちの方がキツイ

想像なんて頭の中で作り出すもので実際にその状況に立たされると感情が邪魔をする


「あらおはよう、未來ちゃん」


誰も私に話しかけることはないと思っていたから突然話しかけられたことに驚きながらも声がした方に視線を移す

私の視線の先にいたのは加菜先輩だった

加菜先輩に声をかけられた私をみて周りにいる女子達はクスクスと笑っている


「おはようございます」


それだけを言い教室に入った


「ねぇねぇ?池川さん。あなたよく学校来れたわね」

「その度胸だけは認めてあげるわよ」


そういい大きな声をあげて笑った

勝手に笑えばいい,ずっと笑ってればいい。私は気にしない

笑われるようなことはした覚えがないから

そのあと何分かして聖奈と友夏が登校してきた

さっきまで大笑いしていた子達が聖奈と友夏の姿をみた瞬間私のもとから立ち去った

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