芸能人と恋に落ちました。

「俺ん家来るか?」


自分から俺ん家に来いなんて誘ったことが無い

けど、今のこの状況を考えてこんなにもラッキーなことはないって思った

自分の好きなやつが家に帰れないと言っていてそれに俺の家には親がいない

だから何も気にすることはない

普通こんなにも色々入り込んでくるか?

これは俺に与えられたチャンスだ。

そんなことが頭をよぎった


「いやいや! さすがにそれはっ‼︎ 」


だが俺の考えは通用しなかった

これまで俺の周りにいた女はこんなセリフ吐いたら "行く" と即答するのに未來はしない

どうしてだ?


「なんで?」

「だって蒼樹くんと蒼樹くんの家族に迷惑かけちゃいます」

「俺1人暮らしだから」

「蒼樹くんのことを考えたら行けません! 」


最後まで未來は引かず拒み続けた

そんな未來と同様にこんなチャンス逃すわけには行かないと俺も引かなかった

結局半ば強引に未來を家へと引っ張りあげることができた

そして今日1つわかったことがある

それは未來は俺が知っている女とは違う

ということだった

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