スパイガール
「さてとー、単刀直入に言うと、真弓、仕事が入ったわ」

はぁー、いつものことなのに、こんな時間に起こして伝えることかな?

「いつものことじゃん」

と私が言うと、お母さんは、

「仕事っちゃ、仕事なんだけど、今回は、危ないミッションよ、場所は、真弓の学校よ」

え?私の学校?

私がびっくりして目を見開いているとお母さんは、さらに、

「びっくりする事は、これだけじゃないわ、真弓の学校の生徒会室の机の3番目の引き出しよ、そして、盗まれた物は、ブルーサファイアよ」

「えーーーー!ブルーサファイアって、世界で一つしかない、ネックレスでしょ?」

と私が大きな声を出して聞くとお母さんは、

「ええ、そうよ」

と冷静に答えた。
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