短編集‥*.°


なぁ、ツバメ。

私は問うた。

“——君は、どこまで飛んで行くの?”

“遠い遠い、空の彼方までさ”

そう言って、
ツバメは飛び去って行った。


なぁ、ウサギ。

私は聞く。

“——君は、どこまで駆けて行くの?”

“住み心地の良い縄張りを、
見つけるまでさ”

そう言って、
白いウサギは駆けて行った。


なぁ、綿毛。

私は問いかける。

“——君は、どこまで漂って行くの?”

“さぁねぇ…。ふわふわ、ふわふわ。
風に吹かれるままに”

そう言って、タンポポの綿毛は
ふわふわと漂って行った。


なぁ、私。

私は見つめる。

“——君は、どこまで歩いて行くの?”

“…気が済むまで、ゆっくりと”

今日も私は、ゆっくりと歩いて行く。


            —完結—

…はい、意味 解った人ー!((シーン

…ふっとタイトルを思いつき、
書き上げた詩です。

でもまぁ、こういうのんびりとした詩は
好きですよ。

趣味度…51%って所でしょうか。

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