短編集‥*.°
「お母さ…どういう、事、なの…?」
「…よく聞いてね、瑠美…」
重々しげに口を開く。
ねぇ、なに…?
なんで…?
「…秋也くんはね、同級生の女の子に…好かれてたらしいの。とてもね…殺したいくらいに」
殺したいくらいに…?
すぅっと頭の中にその言葉が溶け込む、と同時に、酷い頭痛がきた。
「…っ、痛い…」
「…瑠美、聞きなさい」
…お母さんが…厳しい声で…言う…。
「瑠美…瑠美も刺されたの。その女の子に。秋也くんと幼馴染だったからきっと、嫉妬されたのね…」
ウソ…。
ウソ、全部ウソ!
あり得ないよ、昨日まで秋也は笑ってたんだから!
嫌だ、嫌だ嫌だ嫌だ嫌だよぉ!
秋也はどこ!?
「…秋也くんは死んだの。…ここは、病院よ」
…そん、な…。
ありえな、あり得ない…?
…違う、あり得るんだ…。
すうっと、頬を何かが伝った。
白いシーツにそれは落ちた。
その何かが…。
私には、赤いように見えた。
…嫌だ、嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ嫌だ!!
「うっ、うあぁぁぁぁぁあああ!!!」
赤い、赤い、赤い、赤い、赤い!!
…あ。
…病院の外に、赤い雨が降ってる。
—完結—
これも、血染めの天使と同じく
気の向くままに指を動かせた結果です。
ツッコミ所が多いですw
ラブレターとか主人公の思考とか…。
最初は恋愛系書こうとしてたんだけど…
なんでホラーに走るんだろう?謎です。
趣味度か…40%くらいかな?