ついたみ学園!
あらすじ
桜が葉桜に変わり、特に代わり映えのないそんな時期。
いつもよりがやがやとうるさい教室内。
俺は特に気にもせず、
(眠いな)
なんて思いながら窓の外を見ていた。
「あ〜ずま!今日楽しみやな!!」
肩にかかる重みと、陽気な声。
「ああ、かける…来てたのか。おはよう。」
「おう!で、お前はどう思う?」
どうって…
「「なにが?」」
俺にハモって、かけるの後ろからみきたがひょっこりと顔を出す。
「なにってお前ら知らんの!?今日転校生来るって昨日ホームルームで先生言ってたやんけ」
転校生?
「あ、僕寝てた」
「俺も寝てたわ」
「なんなんお前らほんまに!!女の子やって!!!テンション上がるわぁ可愛いんかなぁ」
かけるの女好きは相変わらずだ。
「もー!かけるには僕がいるじゃーん!!」
るんるんと上機嫌のかけるにみきたが抱きつく。
みきたはかけるが好きだ。LOVEだ。そう、こいつはホモ。
クラスの皆も諦めて寧ろ定着している。女子力高いしな…
「やめーや!!俺はホモちゃうねん離れろハゲ!!!」
「やだなーもうかけるってば照れなくてもいいのに〜」
思いっきり頬を押され、みきたはしぶしぶかけるから離れた。
朝っぱらから元気な奴らだなぁ。