光輝く未来へと繋ぐ……
一度だけ振り向くと……栄太が
私の方に来ようとしているのを
晋作が止めていた
私は頭を左右に振って前を見て
少しペースを上げ
平助を抜かした……
涙を見られないように………………。
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平助「美輝~~~~~~!!!」
夢中で走っていたから忘れていた……
平助の存在を………………
美輝「だぁーーーーーーー!!!
ゴメンゴメン……あまりにも小さくなってて
見失う所だったっっっ!!!」
立ち止まり、平助が来るのを待った
平助「今の一言は傷付いた!!!
ひでぇーーーよっっっ!!!
っっっ!!! どうした?
泣いてたのか?」
美輝「っっっ!!! そうだよ~?
蚊柱立ってたよね…………
目に入って痛くて涙止まらなかったよ~
だから上げて虫から逃げてきた」
平助「え?そう?気付かなかった…」
美輝「本当にぃ~~~??」ケラケラ
平助「疲れたぁーーーーー…………」
両膝に手を置き、肩で息する平助
美輝はしゃがんで平助を覗き込む
美輝「ゴメンね?」
平助は乱暴に美輝の頭を撫でた……
平助「大丈夫だよっっっ!!!」
美輝「(キュン!)平助可愛い…………」
平助「どうせなら格好いいって言えよ」
美輝「平助かぁっこいいっっっ!!!」
平助「ふっ!腹減った…団子食わねー?」
美輝「食います!食います!あ……
お金忘れた……………」
平助「女はそんなの気にしなくて良いの!」
美輝「っっっ!!! 今の平助
マジで格好良かった…………」
目を見開いて平助を見た美輝
平助は息を整え頭の後ろに手を組んだ
平助「一度も美輝さんにお金払わせた事
ありませんけど~~~~~~?」
美輝「そうですけど……今胸が
ドキッとした………………」
平助「……………………………………
(あれ……美輝って………
こんな可愛かったかぁ?)」
美輝「あれ……平助さん?大丈夫?」
平助「っっっ!!!早く甘味処行くぞ」
美輝「うん!行こう!!!」
二人は手を繋いで甘味処へ向かった
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