光輝く未来へと繋ぐ……





     ジリジリと詰め寄る栄太



    栄太「…………………………」


   
   壁に美輝の背中がぶつかったが

    尚も近付いてくる栄太

   美輝の膝を割って顔を近づける



    グィーーーーーーーー!!!

   
   
   美輝は顔を思いっ切り仰け反らせる


   
  栄太は美輝の顎を掴み正面を向かせる

   
   
   美輝「いや……止めて……栄太…」



       チュッ!


   
   美輝「やだって……………ばっ!!!」



 思いっきり突き飛ばして立ち上がった美輝



  涙をポロポロ流しながら裾で口を拭いた


  美輝「栄太なんか……大っ嫌い!!!

    最低っ! 失望っ! 幻滅っ!

    栄太に会いたいと思ってた私が

    バカだった!!! 死ねっ!!」



   宿を飛び出して走り続けた………





   ーーーーーーーーーーーーーー




   はて…………此処は何処だ…………。



      マズいっっっ!!!



    走ってるうちに怒りが消え


   走ることに夢中になっていたのだ


   あぁ……………。 どうしよう………。


       
      ピタリ…………。



   走る足を止めて後ろを振り返るが



    全く見た事ない景色……………
 

   
   取り敢えず引き返そう……………



     元来た道を走り出す美輝


 
   漸く町に辿り着いた頃には夕方 



  もうヤバい…………。人斬りや人買いに


   
  捕まったら……………。  ブルブル。



    屋根伝いに帰ろう……………。



  そして……晋作の部屋で寝かせて貰おう   


    屋根から屋根へジャンプして



        宿へ向かう


  美輝「おっしゃあーーーーーー!!!

      宿発見っっっ!!!」


     ウッキウキで屋根を走っていた





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