光輝く未来へと繋ぐ……




   肘とお腹で体重を支えていた美輝


     意識が朦朧としていた


  屋根に登った栄太は美輝の顔を照らす


   栄太「(焦点が定まってない……
 
      早く出さないとな…………)

      ……………………………………


      なかなか可愛い格好だね」


     美輝「ありが……と……」


   栄太「脇持って周りの屋根壊すから

     少し痛いかも……我慢できる?」


        コクン


    栄太「じゃ、行くよ?」


    グイッ! バキッ! バキッ! バキッ!


    グィーーーーーーーー!!!


   美輝を引っ張り上げ屋根に座る栄太


     栄太の膝の上には美輝


      栄太「心配した」


   美輝「……………………………………」 


   栄太「意識混濁……マズい………」


  栄太は美輝を抱き上げて宿に戻った


   栄太「玄瑞! 玄瑞! 美輝が

      腹から血を出してる!!!

      手当てしてっっっ!!!」


     玄瑞「何でまた………」 


    栄太「屋根にハマって

     出られなくなってた……」 


   玄瑞「っっっ!!!

      何てバカな子なんだっ!!

      寝かせろっっっ!!!」


   美輝「……………………………………」


   玄瑞「美輝……宿だ……もう心配ない

       ゆっくり寝てろ………」


  そう言われて美輝はニコッと微笑んで

       眠りについた




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