光輝く未来へと繋ぐ……





    美輝の着物を脱がせると……


      木片が刺さっていた


   玄瑞・栄太「…………………………」


   玄瑞が木片を抜いて酒で丁寧に

   消毒した。 腹周りは割れた屋根が

   数時間食い込み、擦れているから

    皮がむけ、広範囲に渡り出血 


    栄太「傷………残るな………」


     玄瑞「だろうな……………

       腹縫うぞ…………………

       押さえとけよ!!!」


     栄太「晋作戻ってる?」


   玄瑞「いや……まだ探してる………」


   栄太「一人で押させられるかな……

     美輝だよ?絶対暴れるよ?」


   玄瑞「あまり出血しても良くない

        やるぞっっっ!!!」


   栄太は美輝の両足を挟んで跨がり


   両手首をひとまとめにして固定した


      栄太「良いよ」 


   麻酔無しでお腹を縫われる美輝……


  美輝「ぎやぁーーーーーーーー!!!」


   意識がないのに悲鳴を上げ暴れる


     まるで…………切腹傷


   美輝の悲鳴で晋作は帰ったことに気付き


     宿に向かって走り出した


       スパンッ!


  栄太「晋作!美輝の手を持って!!!」


   晋作「あ………あぁ。何があった」


   手を纏めて押さえつける晋作……


   手拭いを出して口に突っ込んだ


   栄太「屋根が抜けてハマってた」 


   晋作「……………………………………

     コイツはタダの馬鹿者じゃねぇ

      大馬鹿者だっっっ!!!」


   
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