光輝く未来へと繋ぐ……
二月二十日
美輝「義豊!!!」
土方「なんだよ?」
美輝「明後日から三日だけ休暇
頂戴っっっ!!!」
土方「そろそろか?」
美輝「明後日」
土方「作戦は?」
美輝「一緒に脱走する」
ゴンッ!
美輝「私は帰ってくるよ」
土方「止められんのか?」
美輝「いや………逃がす」
土方「はぁ~~~~~~~………
山南さんは切腹する為に
脱走するんだ。逃げない!」
美輝「もう他に方法がない!!!」
土方「ふっ! 江戸に使いを出す」
美輝「あのね…西本願寺に移転したら
どっちにしても脱走する!」
土方「まぁ………見てろ………。
逃がしてやる」
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二月二十二日
土方「山南さん……悪い……
使いを頼んで良いか?」
山南「何でしょう」
土方「佐藤彦五郎って
俺の義理の兄がいるだろ?
他流試合をするから
行ってくれないか?
北辰一刀流免許皆伝のあんたにしか
頼めねーんだ…………。
近藤さんの許可は取った」
山南「急ですね………」
土方「文が届くのが遅かったんだ」
山南「分かりました」
土方「新選組を背負って行くんだ
頼むぞ~~~~~!!!
入隊したい奴がいたら
連れて帰って来てくれ」
山南「分かりました。荷造りします」
土方「頼んだ。文出すからな」
……………………………………
他流試合をさせ、彦五郎に引き止めさせ
道場の師範にする
明里も見受けさせ、江戸へ向かわし
京に戻れない状況を作り出す
美輝「上手く行くかな~~~………」
土方「これでも駄目なら諦めてくれ」
美輝「……………………………………
ん~~~~~~~」
土方「これ以上は無理だ」
美輝「………………………………はい」
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