光輝く未来へと繋ぐ……
夕刻。栄太と平助は一緒に帰った
大丈夫なの? 敵同士だよね?
斬り合うなよ? 幕府に見られるなよ?
……………………………………
栄太「終わったの?」
平助「あぁ………」
栄太「美輝を騙すなんて…………」
平助「騙してた訳じゃないけど……
結果こうなっちゃったんだ…」
栄太「美輝に知れたらどうするの?」
平助「さぁ~~な……。一番
責められるのは土方さんだ」
栄太「こっちで預かるよ……美輝」
平助「いや……いい。今日は
行ってやってくれてありがとう
暫く頼むな………」
栄太「俺は美輝に会えるから良いけど
知れても俺は何も言わないからな?」
平助「分かってる。」
栄太「でも、敵に美輝を任せるって
土方もやるな」
平助「土方さん、責任感じてるし…
俺は……傷心だし………
美輝を宥められるのは
お前しかいないって
分かってるからだろ?」
栄太「法度なんて廃止しろよ」
平助「法度が組を守ってんだよ」
栄太「信頼関係じゃなく……
縛りが守る?それじゃあ
誰も付いてこないよ……」
平助「敵が助言かぁ?」
栄太「まっ!壬生狼なんてどうでも
良いけどさ!むしろ
こっちに頂きたい位だよ」
平助「はぁ?」
栄太「前は復讐以外何もなかったけど
あいつは……良い奴だし…
頭がキレる」
平助「あぁ……。美輝はスゲェ奴だよ」
栄太「クスッ! 土方だよ」
平助「はぁ?」
栄太「壬生狼は…強いし……
副長がキレてる………
こっちに欲しいねぇ~~」
平助「……………………………………。
そんな事言って良いのかよ」
栄太「駄目だろうね……。
じゃ、俺はこっちだから……
美輝は任された。おまえ等は
早く解決しろよっっっ!!!」
栄太は帰って行った
平助「良いとこ全~~部
持って行きやがって~~!!」
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