光輝く未来へと繋ぐ……
栄太「今日の暗殺予定場所は何処だ!」
新八「ん?今日はないぞ?」
晋作「さっき、謹慎中の美輝が泣きながら凄い速さで走って行った。帯刀もしてたし、すげぇ殺気出してた」
左之は走って屯所へ戻った
屯所から10mは離れた所から土方と総司を呼び続け、左之が屯所に着く頃には二人の怒った顔が門から出てきた
土方「何だっっっ!!!」
左之「平助の死ぬ場所知ってるか?」
土方「何?」
左之「今、謹慎中の美輝が帯刀して泣きながらすげぇ殺気出してすげぇ速さで走って行ったって………高杉と吉田が……」
土方「俺はそんな命出してねぇぞ?」
総司「取り敢えず行ってみましょう!」
土方「油小路だっっっ!!!」
三人は走り出すと、新八、栄太、晋作が此方に向かって走って来ていた
土方「油小路だっっっ!急げ!!!」
晋作「はぁはぁはぁはぁはぁ。死ぬ…」
栄太「だらしない!!!ちゃんと走れ!」
土方「新選組は何の命も出してねぇぞ!」
栄太「史実が変わったとしたら……
相手は幕府かな?」
土方「マズイな……。間に合えよ!」
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油小路に着くと……血塗れの二人が八名程の平隊士と対峙していた
土方「おぃっっっ!!!テメェら
俺の許可なく何してんだっっっ!!!」
土方の怒鳴り声………。
一瞬で静まり返る
栄太と晋作は美輝と平助の傷を見た
栄太「……………………………」
晋作「……………………………」
刺し傷切り傷で身体中血塗れだ……。
栄太「ニコッ! 大丈夫。治せる」
晋作「おぅ! こんだけの数相手に良く頑張ったな!!!
隅に座ってろ!後は俺が始末してやる」
栄太「美輝……愛してる」ギュー!
栄太は美輝を抱え、隅に寝かせた
平助は晋作に担がれ、美輝の横に寝かされた
平助は美輝の方に体を向け抱き締めた
平助「祝……言………挙げよう」
美輝「うん………。赤ちゃん……作ろう」
二人は抱き合いながら泣いた
二人とも……もう助からないことは分かっていた。
美輝「平助……私より先に……逝かないで……寂しい……から……」
平助「分かっ………た………」
美輝「愛してる………」
平助「俺…も………愛してる」
美輝「大好き……大好き……」
平助「俺も……大好き………」
平助は美輝を胸に強く抱いた
平助「俺は……お前を……守れたか?」