光輝く未来へと繋ぐ……
土方「二人を……貰って良いか?」
栄太「美輝…………………」ポロポロ
晋作「栄太………」栄太の肩に手を置いた
栄太「分かった……。 じゃあ………
美輝の光輝平眼……貰って良い?」
左之「刀も一緒に………」
土方「いや……左之……いい……。
美輝に合わせて作ってあるから打ち直せ。 死ぬまで……大事に使ってやってくれ」
土方は美輝から刀を抜き、脇差しと共に渡した
土方「お前の気持ちは分かる………」
栄太「っっっ!!! お前っっっ!!!」
土方は答える事なく微笑んだ
栄太「そうか……。そうだったのか……」
晋作も何も言わず、土方の肩を叩いた
土方「行くぞ」
土方は栄太から美輝を抱き上げ
左之は平助を担いだ
土方「また……呑もうな」
晋作「落ち着いたら来い」
栄太「二人は……無縁仏だ……。
二人を同じ墓に入れてやって………」
土方「分かった………」
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屯所に連れて帰ると近藤さんは目を見開いた
土方「平隊士に殺られた……伊東も死んだがあいつは鈴木に引き取らせる。
こいつらは……俺が………新選組八番組として送る。こいつの遺産があるからデカイ墓立ててやる。
二人の祝言に渡すつもりだったんだがな」
一「……………………………
(俺も一緒に行くべきだった……)」
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土方が喪主を務め、二人を同じ墓に埋葬した。
栄太は葬儀では泣いていなかった
逆に晋作と玄瑞、桂が涙を流した
晋作「藤堂と美輝を奇兵隊に入れとくべきだった」
桂「娘のように思っていたのに……」
玄瑞「あの……あの……憎まれ口が聞けないなど……
煩くてなんぼの美輝が……死ぬなど……」