光輝く未来へと繋ぐ……
吉田「帰るまで此処にいたら?
日中帰る術を見付ければ良い」
美輝「見返りは?」
吉田「いらないよ」
美輝「嘘つけっっっ!!!」
吉田「じゃあ、栄太って呼んで」
美輝「後は?」
吉田「それだけで良い」
美輝「怪しい………」
吉田「先のことも聞かない
身体も奪わない………」
美輝「何で…見ず知らずの私を…」
栄太「壬生狼に捕まるなら此処にいて」
美輝「どぅゆ~事?」
栄太「あいつらは人斬りだから……」
美輝「違うよ………」
栄太「長州を見れば直ぐに斬るよ」
美輝「……………………………」
栄太「此処は安全だから……な?」
コクン
栄太「いい子だね……じゃ、夕餉
食べようか……」
コクン
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翌日から美輝は日が昇ってる時間は
着物を着て髪を緩いお団子にしていた
未来へ帰る方法を探した
浅葱色の人達が来たら路地に入る。
自分の宿を教えないこと……
栄太との唯一の約束だった
神社へ行っても河原へ行っても……
何も手掛かりがないまま一月が過ぎた
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美輝「帰れないのかな……………」
河原に座って泣いていた
?「どうした? 大丈夫か?」
バッと振り向くと……可愛い男の子
美輝「帰りたいのに……
帰り方が分からない……」
?「……………………………………
何言ってんのか分かんねーんだけど」
美輝「私……未来に帰りたい……」
?「っっっ!!! お前……名前は?」
美輝「美輝」
?「お前の噂は聞いてる」
美輝「はぁ~~~~……そっかぁ~」
?「帰りたい?未来に………」
美輝「当たり前だよ……」