見上げれば
「ごちそうさまでした!」
「いいえ。ご機嫌直ってなにより」
気づけば6時すぎ
「そろそろ帰るか。送るから」
「え、いいですよ。暗くないし奢ってもらいましたし」
「いいから。素直に送られて奢られとけ」
「はあ」
それから色々な話をしてたくさん笑った。
「智輝先輩、ここです」
家に着くのがとても早く感じた。
「栞」
「はい」
「俺、明日から学校休むから」
え…
「え、と」
「早くて3日…1週間はかからないとは思うけど」
「あの、、なんでですか?」
「…悪い。まだ言えないんだ」
「…そうですか…」
……言葉が続かない
「じゃあな」
あ…
「智輝先輩!」
…何か、何か言わなきゃ
「ん?」
「え…と、今日は楽しかったです」
「ああ」
私は先輩が曲がるまでずっと見ていた