見上げれば

走って走って

駅の階段を駈け上がる

電車のドアが閉まったとき

少しだけ泣いた




―アヤちゃん、
アヤちゃん私


息が苦しくても上っていたいよ
休憩いらないよ
だって上っているときは何も考えなくていい



こんなときに

―好きだと自覚するなんて
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