キミのとなりで。
「あ、拓也ーッッww」
「おう!理美!」
「久しぶりー!会いたかったぁw」

・・・えーと?
塾なんですかね?

私は知りたくなくて、
家に向かって走って帰った。

まさか・・
まさか拓也に彼女なんて・・
ううん、いない
いないんだから、絶対


次の日。
「たk・・たっく、た・・たくっ、拓也!」
どんだけ噛んでるんだ、自分

「んー?何?」
「ごめん・・昨日見ちゃった。」
「見ちゃったって・・なにを?」
「彼女・・さん?」
「ああー・・」
「塾じゃ・・なかったよね」
「んー・・・ああ。ごめん」

私の目は、なんだかうるうるになっていた。
涙もろいな、私。

「でも・・あれは彼女じゃないんだ。」
「え?」
「じゃあ・・・誰?」
「俺の・・・兄弟。
俺、お父さんとお母さん、前離婚したろ?
そのとき、おれら兄弟も別々になったんだ。
で、久々に会おう、って・・。」

そうだったんだ。
話したくなかったよね、こんなこと
ごめん、ごめんね拓也。
塾って言った理由がわかった。

「ごめん、拓也」
「ん?いいよ別に。気にしないでw」
拓也は優しかった。


そのとき、私は気づいた。
私は拓也が好きなんだって。

私は思い切って言ってしまった。
「拓也・・私・・拓也のことがす・・」

「・・あーもしもし?」

電話ヵょ!

「あーうん、わかった。じゃあなー・・。」
電話が終わったよう。

「ごめん、友里恵。で、何だっけ?」

「・・・・。」

えっとー
何と言えば?

「何だよ、顔赤いぞーッ(ニヤリ)」

「拓也の・・拓也の馬鹿!もう嫌いッ」

私は走り去ってしまった。

< 5 / 16 >

この作品をシェア

pagetop