願い事叶えます



「…わかったお前が本物の魔女ってことは認める。

だがおれは少し疲れているらしい」


ケンはベッドに腰掛け頭を抱えた


きっとストレスだ


ストレスでこんな幻覚を見てしまったんだ


魔女の幻覚を見るなんておれはメルヘンな女の子か


「ちょっと待ってください。幻覚ではないですからね!?

でもまあ、あなたが私のことを本物の魔女ってわかったのなら話は早いです」


ふわふわとホシは浮かびながらケンに近づいた


「私に叶えてほしい願い事があるのでしょう?本井ケンさん?」


「…だから願い事はないって」


「いえ!あるはずです!」


さっきからこればかりだ


「じゃあ願い事」


顔を上げケンはホシの顔を見た


見れば見るほど綺麗だと思うがはっきり言ってこんな変な奴とは関わりたくもない


「何でしょうか!」


きらきらと瞳を輝かせホシは言った


「おれの前からいなくなってくれ」


「あ、それは駄目なんです」


即答だった


ケンは舌打ちをすると再び頭を抱えた


「じゃあ寝させてくれ」


「それはご自由に」



ケンはここ数時間でどっと疲れたため綺麗になったベッドで眠ることにした













あ、まだあいつに謝ってないな…



途中で友人の事を思い出したがとにかく眠かった


明日謝ろう



ケンはそう思いながら眠りに落ちた





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